“もふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喪服94.4%
縗麻5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔の藤布の中には紫の藤でなく、たとえば貴人の喪服もふくにも用いられたという藤衣ふじごろもなどは、或いはまた別種の葛の繊維をもって織ったものだったかも知れない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
なんでもこの記事に従えば、喪服もふくを着た常子はふだんよりも一層にこにこしていたそうである。ある上役うわやくや同僚は無駄むだになった香奠こうでんを会費に復活祝賀会を開いたそうである。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
祝夫婦はひどく悲しんで葬式をしたが、他の客には姿を見せなかった。ただ、児に縗麻もふくを着せて、葬式の礼をおこなわした。そして、児には礼儀を教えた。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)