“もとのぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
元信87.5%
玄信12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の八畳の室には、床の間に元信もとのぶの半軸がいつも懸っていて、その下の青銅の鉢には必ず花がけてあった。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しからば大雅たいがか、蕪村ぶそんか、玉堂ぎょくどうか、まだまだ。では光琳か、宗達か。なかなか。では、元信もとのぶではどうだ、又兵衛またべえではどうだ、まだだ。光悦こうえつか、三阿弥あみか、雪舟せっしゅうか、もっともっと。
河豚のこと (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
後に、武蔵を称し、政名、玄信もとのぶなどとも名乗った。号を、二天といい、晩年、二天道楽などと自署した物もある。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に、寛永二十年十月上旬の頃、九州肥後の地、岩殿山に上り、天を拝し、観音を礼し、仏前にむかひ、生国播磨の武士新免武蔵藤原玄信もとのぶ、年つもりて六十。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)