“元信”の読み方と例文
読み方割合
もとのぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに津軽家は秀信ひでのぶの世にいきおいを失って、南部家の後見うしろみを受けることになり、後元信もとのぶ光信みつのぶ父子は人質として南部家に往っていたことさえある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
無落款むらくかんなりければ誰が筆にやと問ひしに小僧答へて元信もとのぶの筆といひ伝へたりといふ。さすがに余の眼識は誤らざりけりと独り心に誇りてやまず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
彼女の八畳の室には、床の間に元信もとのぶの半軸がいつも懸っていて、その下の青銅の鉢には必ず花がけてあった。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)