“もくと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目睹59.3%
目途25.9%
目覩11.1%
目賭3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その句の傾向は平生へいぜい目睹もくとする卑近な人事景色の内から、比較的趣味の深い趣向を見つけ出して、屈折をつけて平凡でないように叙するのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
美をして可能ならしめる社会の建設、彼はそれを目途もくととしてあらゆる彼の思想を展開した。彼は美の守護者であるが故に、社会主義者であった。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
日々東京市の變革を目覩もくとするにつけてわたしは獨り京都のみならず國内の都市はいづれも時勢の打撃を受けて東京及その近郊の如くなりつゝあるに相違ないと推測してゐたからである。
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
人生——もっと広くいえば我々の目賭もくとする現象界はこのままでは到底解釈は不可能である。心霊界があると信ずる方が理窟に合っている。
錯覚した小宇宙 (新字新仮名) / 辻潤(著)