“もくさく”の漢字の書き方と例文
語句割合
木柵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方その形もあるいは塁壁るいへきのように堅固な、または木柵もくさくのようなもろさを思わせるなど種種様様の味と感じを与える。
独り碁 (新字新仮名) / 中勘助(著)
油絵の風景画などでも、破れた木柵もくさく、果樹などの前景に雑草の乱れたような題材は今でもいちばんに心を引かれる。
路傍の草 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
と、竈場かまばの裏から隅田川の水際みずぎわに添って行くほどもなく、そこは、厳重な陣屋門じんやもんと言ってもいい材木屋の木柵もくさく
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)