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むなぼたん
ふりがな文庫
“むなぼたん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
胸釦
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胸釦
(逆引き)
田中氏は心持後に反りかへつて、
胸衣
(
チヨツキ
)
の
胸釦
(
むなぼたん
)
を
弄
(
いぢ
)
りながら「真理」を語つた
後
(
あと
)
の愉快さといつたやうな顔をしてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そして手早く
胸釦
(
むなぼたん
)
を外して、シヤツを裏返したと思ふと、指先に何かちよつぴり
抓
(
つま
)
むで左の
掌面
(
てのひら
)
に載つけた。——よく見ると、会社の重役のやうに血を吸つて
真紅
(
まつか
)
になつてゐる
虱
(
しらみ
)
なのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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