“みょうがだに”の漢字の書き方と例文
語句割合
茗荷谷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「詳しい話は拙者のところへやって来給え、小石川の茗荷谷みょうがだにで、切支丹坂きりしたんざかを上って、また少し下りると、長屋門のイヤにかしいだのが目安だ……」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大通詞今村源右衛門、稽古通詞加福喜七郎、品川丘次郎その他二十六名の者が附添ひ、十一月朔日ついたち江戸表へつき、小石川茗荷谷みょうがだにの切支丹屋敷へ入れられた。
この暗闇まっくらな坂を下りて、細い谷道を伝って、茗荷谷みょうがだにむこうあがって七八丁行けば小日向台町こびなただいまちの余が家へ帰られるのだが、向へ上がるまでがちと気味がわるい。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)