“まつくゞ”の漢字の書き方と例文
語句割合
松潜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吸物すひものひ尽した。小僧は『おかはりを』といつて、塗の剥げた盃をさしつけた。松潜まつくゞりはかへでの枝に居らぬ。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
かへでの枝に松潜まつくゞりに似た小さな鳥が飛んで来て、そそくさと樹肌こはだつついてゐたが、それいたといつた風に、ひよいと此方こちらむきに向き直つて、珍らしさうにきよろづきながら唖のやうに黙りこくつてゐる。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)