“まえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
魔宴33.3%
魔烟33.3%
魔燄33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪異な舞と歌ごえが、なお一だんとたかまっている。しかもその狂おしい魔宴まえんの高潮を飾るかのように、大廂おおびさしには火の雨すらハラハラとこぼれ降ッていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こう言ってバイエルタールは、妙にぎらぎらする瞳でマヌエラを見えた。魔烟まえんのために、大分呂律ろれつが怪しくなっているし、調子も、うきうきと薄気味悪いほどである。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
忍辱にんじょく波羅密はらみつ、禅波羅密、般若はんにゃ波羅密の自然の動きは、せまり来る魔燄まえんをも毒箭をも容易に遮断し消融せしめた。寂照はただ穏やかに合掌した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)