“ぼんしょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
梵鐘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年こんねんってから、幕府は講武所を設立することを令した。次いで京都から、寺院の梵鐘ぼんしょうを以て大砲小銃を鋳造すべしというみことのりが発せられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
どうにも桔梗様には可笑おかしかった。で明るく笑った時、その明るさを抑えるかのように、陰気な不気味な梵鐘ぼんしょうの音が、盆地の一所から聞こえて来た。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
是信さんは、正午の梵鐘ぼんしょうをつきながら、鐘の音の数だけ、屁をぶっぱなすことができるということである。春吉君は、じぶんでその場面を見たからだ。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)