“ぼうじぐい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傍示杭50.0%
榜示杭50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……去年、壱岐殿坂のおり口で二百歩目でにらんだ傍示杭ぼうじぐいは、今年もおなじ二百歩目でにらみつけようというわけなんで……。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
どうだい、こりゃ吃驚びっくりだろう。方々の、ほこらの扉だの、地蔵堂の羽目だの、路傍みちばた傍示杭ぼうじぐいだの、気をつけて御覧な、みんなこの印がつけてあるから。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また東の方へ曲る角に巡査派出所があって、「砂町海水浴場近道南砂町青年団」というペンキ塗の榜示杭ぼうじぐいが立っていた。
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その草の中に、榜示杭ぼうじぐいに似た一本の柱の根に、禁厭まじないか、供養か、呪詛のろいか、線香が一束、燃えさしの蝋燭が一ちょう。何故か、その不気味さといってはなかったのです。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)