“ほくえつせっぷ”の漢字の書き方と例文
語句割合
北越雪譜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に鈴木牧之ぼくしの『北越雪譜ほくえつせっぷ』にある話は、南魚沼うおぬま郡の池谷村の娘ただ一人で家にはたを織っていると、猿のごとくにして顔赤からず頭の毛の長く垂れた大男が、のそりと遣って来て家の内を覗いた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
このフリーネは前に往者おうしゃなく後に来者らいしゃなしといわれた美妓で素性は極めて卑しくあたかも三浦屋の高尾が越後の山中、狼と侶をさんばかりの小舎こやに生まれたごとく(『北越雪譜ほくえつせっぷ』)
北越雪譜ほくえつせっぷ』の秋山の条を見ると、この山村には夜具を持っている家はただの二軒であった。その夜具というのもオロをもって織った布で、綿にもオロのくずを入れ、しかも客人にばかり出して着せる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)