“ほえごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
吠声	66.7%
吼声	33.3%

吠声

王が一口飲んだ時、全く驚かされたことに、ポポ父子（おやこ）がとてつもなく奇妙な吠声（ほえごえ）を立てて、之を祝福した。こんな不思議な声は、まだ聞いたことがない。

光と風と夢 (新字新仮名) ／ 中島敦(著)

憤怒の喚（わめ）きを、猛りたった吠声（ほえごえ）を、はっきり聞き分けた。胸の中に躍りたつ心臓の鼓動を、騒がしい血液の音を、耳に聞いた。荒れ狂う風の打撃を、顔に感じた。

ジャン・クリストフ：03 第一巻　曙 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)

吼声

それにもかかわらず現代の応用科学の産み出した文化は天地間のエネルギーを駆使して多くの唸（うな）り声や吼声（ほえごえ）を製造するに忙しい。

電車と風呂 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)