“ふじゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
芙雀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野の戦争の後、浜中屋うちのおっ母さんだの、芙雀ふじゃくだの、団十郎だのと、一緒くたに逃げて来て、ずるずるべったりに静岡で暮らしているんです
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
▲それから、故人の芙雀ふじゃくが、亡父おやじ菊五郎きくごろうのところへ尋ねて来た事、これはみやこ新聞の人に話しましたから、彼方あっちへ出たのを、またお話しするのもおかしいからします。
薄どろどろ (新字新仮名) / 尾上梅幸(著)
元日やずいと延たる木々の枝 芙雀ふじゃく
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
炉開ろびらきの忙しい二、三日を済ますと、浜中屋の女将おかみは、骨折り休めに、熱海に入湯に出かけた。田之助一座の女形おやまの岩井芙雀ふじゃくが先へこっそり行っていた。お菊ちゃんも、誘われたけれど
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)