“ふしめがち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俯目勝50.0%
伏目勝50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この黒人くろうとだか素人しろうとだか分らない女と、私生児だか普通の子だか怪しい赤ん坊と、濃いまゆを心持八の字に寄せて俯目勝ふしめがちな白い顔と、御召おめしの着物と
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
風の少ない晩であったが、動かないで長く一所ひとところに立ち尽すものに、寒さはつらく当った。女は心持ちあご襟巻えりまきの中にうずめて、俯目勝ふしめがちにじっとしていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まゆだけは時代風に濃く描いていた。復一はもう伏目勝ふしめがちになって、気合い負けを感じ、寂しく孤独のからの中に引込まねばならなかった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)