“びんさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憫察33.3%
憫殺33.3%
愍殺16.7%
敏察16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万里の外に在って小生独り気をもむ処御憫察びんさつ可被下候。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
真に蒙昧もうまい愚劣、憫殺びんさつすべきの徒輩であるが、ただ彼等の中にあって一奇とすべきは、巨頭の斎藤茂吉である。彼は医者の有する職業的の残酷さと唯物観とで、自然を意地悪くゆがんで見ている。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
詰問なじるように、吉野が、こう畳みかけて、言葉のうえで彼を愍殺びんさつしたばかりでなく、その小心さをさげすむように微笑ほほえんでいったので
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)