“びょうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
病竈60.0%
病巣30.0%
描想10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の胸には数本の白々とした肋骨ろっこつがくっきりと認められたが、左の胸にはそれらが殆んど何も見えない位、大きな、まるで暗い不思議な花のような、病竈びょうそうができていた。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
婦人の堕胎だたいをはかったり、結核患者の病巣びょうそうにある空洞くうどうを、音響振動を使って、見事に破壊し、結核病を再発させるばかりか、その一命をとうという恐ろしいくわだてをした人なんです。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分の描想びょうそう以上に、描かれた人物の性格などが、はっきりと出ていたりすると、その日一日は、顔の造作ぞうさくを崩して、自分でも恥かしいくらい、喜ぶのである。
人造物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)