“病巣”の読み方と例文
読み方割合
びょうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ、その病巣びょうそうの深さ、複雑さ、奇怪さに、当年の史記も疑われるばかりであります。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婦人の堕胎だたいをはかったり、結核患者の病巣びょうそうにある空洞くうどうを、音響振動を使って、見事に破壊し、結核病を再発させるばかりか、その一命をとうという恐ろしいくわだてをした人なんです。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この世間を浄土にするには、まずその前に人間であるおのおのが、心の病巣びょうそうを取り除かなければその実現はむずかしい。われのみひとり幸福になろうとしても幸福にはなれない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)