“ひれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悲恋50.0%
悲憐25.0%
秘練25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかんずく、イタリアの美しい自然を背景として美少年アントーニオと歌姫うたひめアヌンチアータとの悲恋ひれんえがいた『即興詩人そっきょうしじん』のごときは忘れがたい作品の一つであるといえよう。
牛にさえ馬にさえ悲憐ひれんの涙を惜まぬ保胤である、若い女の苦しみ泣いているのを見て、よそめに過そうようは無い。つと立寄って、何事があって其様には泣き苦むぞ、と問慰めてやった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
人交ひとまぜもせずに、一打ちとなったやりやりは、閃光せんこうするどく、上々下々、秘練ひれんを戦わせていたが、たちまち、朱柄あかえやりさきにかかって、猪子伴作いのこばんさく田楽刺でんがくざしとなって、草むらのなかへ投げとばされた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)