“ひはだいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檜皮色66.7%
檜肌色33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人が、馬から下りて、敷皮の上へ、腰を下すか下さない中に、檜皮色（ひはだいろ）の水干を着た、白髪の郎等が、利仁の前へ来て、かう云つた。
芋粥 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)
昔、醍醐（だいご）帝の御代、御夢に弘法大師が現われ、檜皮色（ひはだいろ）の御衣を着せるようにというお告げがあった。勅使中納言資澄（すけすみ）は般若寺（はんにゃじ）の僧観賢（かんけん）を連れて、高野山に上り、御廟（ごびょう）の扉（とびら）を押し開いた。
現代語訳　平家物語：10 第十巻 (新字新仮名) ／ 作者不詳(著)
下人の眼は、その時、はじめて、其（その）屍骸（しがい）の中に蹲つている人間を見た。檜肌色（ひはだいろ）の着物を著た、背の低い、痩せた、白髮頭（しらがあたま）の、猿のやうな老婆である。
羅生門 (旧字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)