“ひとまず”の漢字の書き方と例文
語句割合
一先100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而して一先ひとまず村へ帰って人々の助けを借りて、再び池の中を捜索したけれど、その苦心のいもなく、とうとう死骸を見付ることが出来なかった。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一先ひとまず旅籠屋はたごやに落着かせまして、折角出て来たものですから、一日位見物しておいでなさいと、つい申して了いました。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
私はこれで一先ひとまず居士追懐談の筆をめようと思う。私は今でもなお、居士の新らしいむくろの前で母堂の言われた言葉を思い出すたびに、深い考に沈むのである。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)