“ひとつばしよしのぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一橋慶喜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉左衛門親子には間接な主人ながらに縁故の深い尾張藩主(徳川慶勝よしかつ)をはじめ、一橋慶喜ひとつばしよしのぶ松平春嶽まつだいらしゅんがく山内容堂やまのうちようどう
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
浪士の暴状にたまりかねた将軍後見職一橋慶喜ひとつばしよしのぶが一網打尽的弾圧政策を肥後守に強要したのにたいして、職けんを賭してあくまで反対し、ついに反対し切ったのもその頃だった。
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
当時、将軍は上洛じょうらく中で、後見職一橋慶喜ひとつばしよしのぶをはじめ、会津藩主松平容保かたもりなぞはいずれも西にあり、江戸の留守役を引き受けるものがなければならなかった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かつて岩瀬肥後が井伊大老と争って、政治生涯しょうがいしてまで擁立しようとした一橋慶喜ひとつばしよしのぶは将軍の後見に、越前えちぜん藩主松平春嶽まつだいらしゅんがくは政事総裁の職にくようになった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一橋慶喜ひとつばしよしのぶは万般後見のことでもあるから、長州征伐のことなぞはことごとく慶喜へ一任して、すみやかに将軍は関東へ引き揚げるがいい、そしてしばらく天下の変動をみるがいい
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
徳川宗室を見渡したところ、その任に耐えそうなものは、一橋慶喜ひとつばしよしのぶのほかにない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)