“ひっかたむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引傾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床几しょうぎ在処ありかも狭いから、今注いだので、引傾ひっかたむいた、湯沸の口を吹出す湯気は、むらむらと、法師の胸になびいたが、それさえさっと涼しい風で、冷い霧のかかるような、法衣ころもの袖は葭簀を擦って
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
首を引傾ひっかたむけた同じ方の一眼が白くどろんとしてつぶれている。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
首を引傾ひっかたむけた同じ方の一眼いちがんが白くどろんとしてつぶれて居る。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)