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ひしがきぶね
ふりがな文庫
“ひしがきぶね”の漢字の書き方と例文
語句
割合
菱垣船
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菱垣船
(逆引き)
種彦は
菱垣船
(
ひしがきぶね
)
や十組問屋仲間の
御停止
(
ごちょうじ
)
よりさしもに手堅い江戸中の豪家にして
一朝
(
いっちょう
)
に破産するものの
尠
(
すくな
)
くない事を聞知っていた処から
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
出平は眼をむいてこの若者の顔を見直し、それからまたあわててその船荷証券を見た。兵庫の
菱垣船
(
ひしがきぶね
)
で有名な和田屋忠兵衛の証券である。
三悪人物語:忍術千一夜 第二話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その船は
舷側
(
げんそく
)
に
菱形
(
ひしがた
)
の桟を
嵌
(
は
)
めた船板を使ったので、
菱垣船
(
ひしがきぶね
)
と云った。廻船業は
繁昌
(
はんじょう
)
するので、その廻船によって商いする問屋はだんだん殖え、大阪で二十四組、江戸で十組にもなった。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
米五千俵、呉服太物四千反、糸綿千二百貫、海産物千二百貫、酒五百樽、醤油味噌八百樽、その他なになにという巨額な物資で、
菱垣船
(
ひしがきぶね
)
の和田屋忠兵衛の振り出しにかかる
歴
(
れっき
)
とした証券だ。
三悪人物語:忍術千一夜 第二話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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