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ひかへゐ
下るに讃岐守殿
委細尋問有りしかばお專一々申上る時又
後に
控居るは何者ぢやと有るにおせん彼は私
父與惣次と申者の由申上げしに
讃岐守殿近習太田
幸藏を呼ばれ其方は後に止り此者どもを
壁に
懸置最早手筈は宜と越前守
簾の間へ來りて
控居る然る所へ伊豆守殿の
使者來り申述けるは今日伊豆守
當御役宅へ參りて
元服奉るべきの所今日佐竹
左京太夫殿江戸着にて伊豆守
上使に參り今日は
御規式の御間に
合兼候由何共
恐れ入奉り候へ共明日巳の刻に越前
役宅へ入せられ候樣願上奉ると有ければ越前守には