“はんぽん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板本66.7%
半畚33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはほとんど完全に保存せられた板本はんぽんで、すえに正保四年と刻してある。ただ題号を刻した紙が失われたので、ほしいままに命じた名が表紙に書いてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
板本はんぽん、「伊隠去者」であるから、「いかくれゆかば」或は「いかくろひなば」と訓んだが、元暦校本・金沢本・神田本等に、「𫢏隠去者」となっているから
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
我執の寒風に吹き結ばせし氷を我ぞと着すれば、熱湯は即仇たるべく、実相の金山こんざんより半畚はんぽんの資を齎し来りて、愛慾の毒火に鋳成いなせし鼠を己なりと思はんには、猫像めうざう或はかたきたるベけれど
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)