“はまぐりごもん”の漢字の書き方と例文
語句割合
蛤御門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜が明けて十九日となると、景蔵は西の蛤御門はまぐりごもん中立売御門なかだちうりごもんの方面にわくような砲声を聞き、やがて室町むろまち付近より洛中に延焼した火災の囲みの中にいたとある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
八月十八日の政変以来、隠忍に隠忍を重ねて来た長藩も、遂に堪忍袋の緒を切つたのである。遂に長軍の上洛となり、天王山に本拠を進め、蛤御門はまぐりごもんの戦闘となるのである。
わたくしは舊幕府の家來で、十七の時に京都二でうの城(今の離宮)の定番ぢやうばんといふものになつて行つた。江戸を立つたのが、元治ぐわんぢ元年の九月で、例の蛤御門はまぐりごもんたゝかいのあつてから二個月かげつのちの事である。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)