“はねず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐棣50.0%
唐棣花33.3%
朱華16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほのめきゆらぎ、『さゝやき』のいろ唐棣はねず
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
唐棣花はねずいろよき若立わかだちも、ときことごとくしめあへず
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
ほのかな紫いろの流れに、微かながらはつきりと一すぢ、朱華はねずいろの流れがまじつたのである。それが鎌足のしかけて来た恋だつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
唇はといふと、つい今しがた朱華はねずで染めあげたばかりといつた風に、男にしては些かどぎつすぎる生々しい色をして、黒ぐろと濃い天神ひげのかげに大きく真一文字に結ばれてゐる。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)