“はだじゅばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肌襦袢96.0%
膚襦袢4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……皿小鉢を洗うだけでも、いい加減な水行みずぎょうの処へ持って来て、亭主の肌襦袢はだじゅばんから、安達あだちヶ原で血をめた婆々ばばあ鼻拭はなふきの洗濯までさせられる。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
狭い路地などは通れませんような恐ろしい長い笄で、夏を着ましても皆肌襦袢はだじゅばんを着ませんで、深川の芸者ばかりは素肌へ着たのでございます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
女はびかかるような姿勢で、杜の方に、身体をねじ向けた。青白い蝋の塊のような肉づきのいい胸元に、水色の半襟のついた膚襦袢はだじゅばんがからみついていた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)