“はぎと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剥取92.3%
剥盗7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安土竜太郎がふいに立って外へ出て行ったかと思うと、間もなく赤葡萄酒の——途中で日本製のあくどいレッテルを剥取はぎとって——びんを二三本抱えて戻って来る。
溜息の部屋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
咽喉から腹、腹から足、と次第に黒い毛皮が剥取はぎとられる。膏と血との臭気にほひは斯の屠牛場に満ちあふれて来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「わたしもう、死んだって家へ帰らないつもりです。……ずいぶん我慢して来たんですもの。恥をいえば、小さい時には、いくさの後の死骸から、剥盗はぎとりまでさせられたことがあるんです」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)