“のぶやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
信寧50.0%
信康25.0%
信温25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霊台院はかみに云つた如く、正倫の継室津軽信寧のぶやすぢよ、比左子である。十四年四月十二日、竹亭は七十九歳にして歿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
家康の嫡子信康のぶやすをはじめ、松平家忠いえただ家次いえつぐ、本多、酒井、大久保、牧野、石川、榊原さかきばらなどの諸将——奥平貞能さだよしなども、もとより行軍のうちにあった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして信康のぶやすを刺し、多くの徳川方の家族を人質ひとじちに捕えて、そこを足場に、浜松を攻めれば——浜松の将士もまた、続々こうを乞うて、味方に走ってくることは疑いもない。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八年まえ、藩主和泉守いずみのかみ信容の叔父に当る丹後信温のぶやすという人が、江戸家老と組んで藩の政治をみだし、危うく幕府の譴責けんせきをかいそうになった。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)