“のきびさし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軒廂75.0%
軒庇25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そろそろ四刻よつすぎでもございましょうか」と、軒廂のきびさしから明星を仰ぎながら銀五郎。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軒廂のきびさしの影も地にあつた。夜のもやは煙のやうに町々を籠めて、すべて遠く奥深く物寂しく見えたのである。青白い闇——といふことが言へるものなら、其は斯ういふ月夜の光景ありさまであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
古代を眼前めのまへに見るやうな小都会、奇異な北国風の屋造やづくり、板葺の屋根、または冬期の雪除ゆきよけとして使用する特別の軒庇のきびさしから
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)