“ねいしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佞臣93.8%
侫臣6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義貞と自分との、年来にわたる確執かくしつを述べ、つまるところ、このようなはめになったのも、ひとえに佞臣ねいしん讒口ざんこうによるもので、その張本は義貞であるとし
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
坂本、渡辺、畑、宮本の四人が、家中かちゅうの一部から佞臣ねいしんといわれていたのは事実らしい。現に、陸奥守綱宗むつのかみつなむね遊蕩ゆうとうをすすめたのも、かれら四人だったということだ。
侫臣ねいしんながらも洞院左膳は、さすがは戦場往来の武士、顔に太刀傷さえ受けたほどの武功のもののふのことであれば、豪勇無双の盛常も左右そうなく打ち破って通りも出来ず一月二月三月四月
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)