“なまりいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉛色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十町ほどむこうに、鉛色なまりいろ泥湿地でいしっちが、水面とおなじくらいの高さでひろがり、その涯は、ひょろりと伸びあがった生気せいきのない樹林じゅりんで区切られている。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
再び彼は鉛色なまりいろに蒼ざめた。しかし、先と同じく彼は怒りを完全におさへた。彼は力を入れて、しかし落着いて答へた。
≪夕刻のロングビイチは鉛色なまりいろのヘイズにおおわれ、競艇レギャッタコオスは夏に似ぬ冷気におそわれ、一種凄壮せいそうの気みなぎる時
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)