“ながひばち”の漢字の書き方と例文
語句割合
長火鉢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とほざくようにいって、長火鉢ながひばちの向かい座にどっかとあぐらをかいた。ついて来た女将おかみは立ったまましばらく二人ふたりを見くらべていたが
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
お俊は最早もう気が気でなかった。母は、と見ると、障子のところに身を寄せて、聞耳を立てている。従姉妹いとこ長火鉢ながひばちの側に俯向うつむいている。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おひろの家へ行ってみると、久しく見なかったおひろの姉のお絹が、上方かみがた風の長火鉢ながひばちの傍にいて、薄暗いなかにほの白いその顔が見えた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)