“ながくて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長久手60.0%
長湫40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長久手ながくての大勝利が、つよく伝えられていたので、帰還した将士も、迎える領民も、みな徳川軍の完勝を謳歌おうかして、誇りあった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軍団は、三縦隊にわかれ、諏訪すわはら平子山ひらこやまのふもと、印場いんばとすすんで、矢田川をこえ、さらに、香流川かなれがわを渡って、長久手ながくての原へかかった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
有名な東春日井の長湫ながくてから、北は中仙道の大湫あたりへ掛けてこの地名はかなりたくさんに残っている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
秀吉と徳川氏との長湫ながくて一戦後の和が成立して、戦は勝ったが矢張り徳川氏は秀吉に致された形になって、秀吉の勢威隆々となったからであろうか、後藤基信をして政宗は秀吉に信書を通ぜしめている。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)