“なかのおおえのおうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
中大兄皇子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘇我そが一族はまもなく中大兄皇子なかのおおえのおうじ藤原鎌足ふじわらのかまたりによって滅ぼされ、天智天皇大化改新を断行されて、わが国家がはじめて諸制度を整えたことは史に明らかである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
蘇我氏が、後年になって、中大兄皇子なかのおおえのおうじなど、わずか数人の巧妙な陰謀によって倒されたのちには、日本ははじめて、郡県制の国となり、天皇は唯一の権力者となった。
この九十年間には蘇我入鹿そがのいるかの専断と横死あり、ついで中大兄皇子なかのおおえのおうじ鎌足かまたりによる大化改新の断行、わが国礎の漸く定ると思われた間もなく、壬申じんしんの大乱が起るといったように
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
のちに天皇天智てんちとなった中大兄皇子なかのおおえのおうじが、その人であった。レジスタンス式の気力をそなえた人物であったにちがいない。その人は、中臣鎌子なかとみのかまこと共謀して、蘇我氏の権力を奪うことを企てた。
斑鳩宮は灰燼に帰し一片の廃墟はいきょと化してしまった。その後いくばくもなくして蘇我一族も滅亡し、中大兄皇子なかのおおえのおうじ中臣鎌足なかとみのかまたりによって大化の改新がなされたことは周知のところであろう。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)