“なかがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仲買85.7%
中買14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この客は東京のものか横浜のものか解りませんが、何でも言葉の使いようから判断すると、商人とか請負師うけおいしとか仲買なかがいとかいう部に属する種類の人間らしく思われました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
田舎紳士いなかしんしは宿場へ着いた。彼は四十三になる。四十三年貧困と戦い続けたかいあって、昨夜ようや春蚕はるご仲買なかがいで八百円を手に入れた。今彼の胸は未来の画策のために詰っている。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
二番目「猿廻門途さるまわしかどで一諷ひとふし」、井筒屋伝兵衛の出入屋敷の武士横淵よこぶち官左衛門、伝兵衛の情婦丹波屋お俊を身受せんとすれども、お俊がその心にしたがはざるため、井筒屋手代万八と中買なかがい勘造とに命じて
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)