“どんよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貪欲55.4%
貪慾43.6%
婪欲1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冲左衛門という、その人は、時流に乗って出世する人間に共通の、押しつけがましさと、厚顔と、そして貪欲どんよくを兼ねそなえていた。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
燭台の灯火が大きく揺れ、壁上の陰影かげがその瞬間大蜘蛛ぐもの形を描き出したのは、月子の貪慾どんよくな心願を映し出したとも云われるのである。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
残忍で婪欲どんよくで、狡猾こうかつで陰険で、手のつけようの無い兇賊団でしたが、二、三年前東海道を荒らし抜いて江戸に入り、それから引続き諸人の恐怖と迷惑の種子たねになって居たのでした。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)