“とももり”の漢字の書き方と例文
語句割合
知盛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、中国から九州へまで、源軍の大将として下ったが、むしろ彼を、手につばして待っていた平家方の謀将知盛とももりのために翻弄ほんろうされて、その年の末頃には
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
団十郎の知盛とももりが能衣裳のような姿で薙刀なぎなたを持って揚幕から花道にあらわれ、きっと舞台を見込んで、また引返して揚幕へはいって、再びするするとあらわれて来る。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ただ「船弁慶ふなべんけい」で知盛とももりの幽霊が登場し、それがきらきらする薙刀なぎなたを持って、くるくる回りながら進んだり退いたりしたその凄惨せいさんに美しい姿だけが明瞭めいりょうに印象に残っている。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)