“とまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塗抹92.3%
塗沫3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小児の掌面に呪文じゅもん三回墨書し、さらにその上を墨にて塗抹とまつして文字をして不明ならしめ、これを握ること暫時にしてその手をひらき見れば
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
オオビュルナン先生は最後に書いた原稿紙三枚を読み返して見て、あちこちに訂正を加え、あることばやある句を筆太に塗沫とまつした。先生の書いているのは、新脚本では無い。自家の全集の序である。
田舎 (新字新仮名) / マルセル・プレヴォー(著)
自分は遠いこの島原の海のほとり、西洋人ばかりしかとまつてゐない宿屋の一室に人知れず自殺したらどうであらう。こんな事を考へて我ながら戦慄した。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)