“とうがね”の漢字の書き方と例文
カタカナ:トウガネ
語句割合
東金100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東金とうがねの富人河野克堂、字子貞の家に滞留して清明せいめいの節をもここに過したが、夏の初には家に還っていて、星巌と共に不忍池の分香亭に詩筵しえんを催した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
中に水に臨んだ一小廬しょうろ湖月亭こげつていという。求むる人には席を貸すのだ。三人は東金とうがねより買い来たれる菓子果物くだものなど取り広げて湖面をながめつつ裏なく語らうのである。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
花車重吉が上総の東金とうがねの角力に往ったということを聞きましたから、すぐ其所そここうというので旅立の支度を致し、永く羽生村の名主を致して居りましたから金は随分ござります
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)