“でっちぼうこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
丁稚奉公100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はそれを父の冷淡だと思うくらい気の廻る子供だったが、しかしそのころは大阪では良家ええしのぼんちでない限り、たいていは丁稚奉公でっちぼうこうらされるならわしだったのだから、世話はない。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
それともまた、その茶わん屋にわしが丁稚奉公でっちぼうこうしていたあいだ、主人の息子であったその方が、事ごとに、幼いわしをいじめたから、その仕返しを受けはせぬかと、それを恐れてわなないておるのか。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕もまた幾ぶんかそう思うけれども、二十歳の者なら二十歳の一人前並みであるか、丁稚奉公でっちぼうこうの職にあるものならば丁稚でっちの一人前のことをなしたか、一国の宰相さいしょうなら宰相として一人前の仕事をしたか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)