“てんてつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
点綴91.9%
纒綴2.7%
転轍2.7%
點綴2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その当時の環境に自然な流行の姿をえらんだ句の点綴てんてつさるることを望んだのである。また作者自身の境界にない句を戒められたようである。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
河水に向って明滅する大電気時計が赤色に染められて、水上警察の快速巡航船が、女の小指のような尾を引いて光の纒綴てんてつの下を通り過ぎるとき、美人茶屋のグランド・コンサートが聞えてきた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
信号を変えるのも、燈火あかりを照らすのも、転轍てんてつのハンドルをまわすのも、みな彼自身の頭脳の働きによらなければならない。
新しい探偵小説には指紋フインガアプリントだの、顯微鏡ミクロスコオプだの、化學分析ケミカルアナリシスだの、催眠術メスメリズムだの、犯罪骨相學クリミナルフレノロジイだのとつた、實際的な科學的要素も色々に點綴てんてつされて、一そう筋を複雜にし
探偵小説の魅力 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)