纒綴てんてつ)” の例文
河水に向って明滅する大電気時計が赤色に染められて、水上警察の快速巡航船が、女の小指のような尾を引いて光の纒綴てんてつの下を通り過ぎるとき、美人茶屋のグランド・コンサートが聞えてきた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)