“てつぶち”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄縁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、今日は」といいながら寄って来たのは、鉄縁てつぶち眼鏡をかけた半白の老人。村役場の傭書記やといしょき、小学校の理科の先生、——そういった実体じっていな人物。
新しく出来た住職は、四十二三位で、延びた五分刈頭、鉄縁てつぶちの強度の眼鏡、単衣ひとへにぐる/\巻いたへこ帯、ちよつと見てはうしても僧侶とは思へないやうな風采ふうさいであつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
健三の這入はいって来るのを見た彼は、すぐ読み懸けの本を伏せて、鉄縁てつぶち眼鏡めがねを外した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)