“てっぽうざる”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄砲笊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路地の外に頑張って、しばらく様子を見ていると、鉄砲笊てっぽうざるを担いだ屑屋くずやが一人、何にも言わずにノソノソと入って行きます。多分、この路地の中に住む店子たなこの一人でしょう。
れると、まだ天狗てんぐのいきの、ほとぼりが消えなかつたと見えて、鉄砲笊てっぽうざるへ、腰からすつぽりとおさまつたのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いつぞや、墨屋敷の窓の下で、お綱と約束したことがあるので、彼は、例の鉄砲笊てっぽうざるを肩にかけて、その日妻恋坂のお綱の家を、ソッとのぞいてきたのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)