“てぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手具33.3%
手操33.3%
手繰33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第五番手の病尉遅びょううっちもすでに手具てぐすね引いてこれへ来ていたのだ。「これはまずい!」と、ややうろたえ気味な彭玘ほうきのからだが隙を作った。間髪を入れず、一丈青の一剣が飛んだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
露路の奥から手操てぐりで運びだし、五十雄君は籐椅子もろとも上荷うわにに積み、向山町のせせっこましい町角から走りだそうとすると、両隣りのおかみさん、通りの魚屋のお嫁さん
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
魚屋の手繰てぐりものの小鯛、黒鯛、鰺、魴鮄はうぼうの類はいかにも綺麗に並んで居るが、然し決してカンヷスとテレビンで取扱ふ事の出來るものでは無い。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)