“たぐり”の漢字の書き方と例文
語句割合
手繰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなにして坐っていて、わたしの顔を見ているその目付で、わたしの考えの糸を、丁度まゆから絹糸を引き出すように手繰たぐり出すのだわ。その手繰出されたわたしの考えは疑い深い考えかも知れない。
手繰たぐりしめて駆附け、顔を見てまず安心、——が、その安心をさせないで、八郎は——さような晴がましき席へは出つけませぬ、かくの通り食べ酔いまして、この上御酒宴の席へつらなりましては
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)