“つちぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土船60.0%
土舟40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長吉はだ首を頷付かせて、何処どこあてもなしに遠くを眺めていた。引汐の堀割につないだ土船つちぶねからは人足にんそくが二、三人して堤の向うの製造場へとしきりに土を運んでいる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「子供の話にある、カチカチ山の狸の土舟つちぶねというわけですね。その矢口渡に似たような事件があるんですが……。恐らく太平記か芝居から思い付いたんじゃないでしょうか」
あらい格子の中は広い土間になっていて、そこには漆喰しっくいの俵や土舟つちぶねなどが横たわっていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)